虫歯があっても必ず痛みが出るとは限りません。痛みがないならばそのまま放置したくなる気持ちも分からないでもないですが、実は絶対NGなのです!今回は虫歯を放置するとどうなるのかについてまとめました。
虫歯は進行したらしただけ予後が悪い
虫歯は深さにいって治療方針が異なってきます。詰め物、被せ物の修復になる場合もあれば、神経まで到達していることから神経の治療になる場合、保存が難しく全部または一部抜歯になる場合などです。
一度削って治療した歯は、何も治療をしていない歯と比較してその歯の寿命が短くなると言われています。やはり削る範囲が大きければ大きいほど二次的な虫歯や歯周病のリスクは高まります。
また、虫歯が神経に到達し神経の治療を行ってしまうと、神経のある歯よりもさらにその歯の寿命はぐっと縮まることに間違いありません。神経のなくなった歯は所謂枯れ木のようなものなのです。折れたりヒビが入ったりしやすく、またトラブルが生じる可能性が高いです。
虫歯は進行したらしただけその歯に大きなダメージを与えることになります。
症状がなくても神経が壊死して歯の根っこに膿を溜めることがある
虫歯が進行すると、冷たい物にしみたり、何もしなくてもズキズキ歯が痛んだり、夜寝ている間に耐えがたい痛みがでることがあります。
虫歯菌が神経に感染して壊死を起こすと、そういった症状が無くなるため治癒したと勘違いしてしまう方もいるのですが、壊死した神経は強い痛みこそは起こさないものの周囲の骨を溶かして歯の先に膿を溜め始めます。
これが進行すると、歯茎が腫れて出来物ができるだけでなく、その歯に動揺が出始めたり隣の歯にも影響を及ぼすことがあります。
これもさらに放置してしまうと、骨髄炎や蜂窩織炎を起こすリスクや、上顎では上顎洞に炎症が起こり副鼻腔炎症状が起こったり、下顎では下歯槽神経という大きな神経に炎症がおき知覚麻痺などが出る場合もあります。
虫歯は早期発見が何よりも大切
虫歯は何か症状が出てから気が付くのでは遅いことも多くあります。そのため、検診で早く虫歯がわかり早く対策を練ることが一番良いのです。また、お口の中になぜ虫歯ができてしまったのか原因を考えることもこれからまた虫歯を作らないために必要なことと言えます。
デンタルダイアリーで治療経験がある虫歯リスクの高い歯や、歯医者さんで言われたこと、どんな治療をしたかをしっかりと記録して把握しましょう。