お口トラブルに気をつけるべき年代がある!?家族で気を付けたい予防歯科

お口のトラブルは皆が同じリスクではありません。もちろん個人によっての違いもありますし、年代別や男女の違いもあります。

今回は特に注意すべき年代を知ることで、ピンチの時期をお口トラブルなく乗り越えてほしいと思います。

 

思春期

思春期の時期はとにかく食生活も生活も不規則になりがちです。

おやつやジュースの摂取頻度が増加、睡眠時間も不規則になり、歯磨きもおろそかになりやすく、歯医者へのメインテナンスにも行かなくなることが多いです。

この時期に沢山虫歯を作ってしまう患者さんを多くみてきました。

一度虫歯になった歯はもう二度と元に戻ることはなく、一生取り返しがつきません。

思春期こそ家族の呼びかけが必要だと思います。

 

社会人になりたての時期

この時期は忙しく、付き合いも多くなるため歯磨きもメインテナンスも疎かになりがちです。疲労も加わり歯茎のトラブルもおこりやすいです。

現在、30代でも3割の人が歯周病のため、この時期に虫歯や歯周病に罹ってしまうと30、40代とお口トラブルが大変なことになる可能性が高まります。

 

更年期の女性

更年期では、女性ホルモンが急激に少なくなり、唾液の分泌も少なくなるため、歯周病を中心にお口トラブルがおこりやすくなります。

特に唾液の減少は女性に多くみられます。そしてこの時期にリスクが高い骨粗鬆症を罹患してしまうとより歯周病は進行してしまいます。

 

退職後の男性

男性は、仕事を退職し家で過ごす時間が増えると歯磨きを疎かにする人が増えていきます。

また、女性ほど高リスクではないかもしれませんが、唾液腺の働きが弱まり唾液の分泌が少なくなります。

また、食生活も不規則になりがちの人も増えます。

 

お口の疾患は生活習慣病の一つ

虫歯や歯周病は生活習慣病の一つといえる要素があります。食事の内容、タイミングや気息性、睡眠の不規則、女性ホルモンや普段の歯磨きなど様々な要因が重なって起こってくるものです。注意すべき時期は家族皆で呼び掛けあってお口トラブルを防ぎたいですね。

 

(うずら歯科医院/野尻真里先生)