皆さんは自分のお口の中の状態を知っていますか?今回はどの程度知っているのかセルフチェックしていきましょう。
過去に虫歯を治療した歯はどの歯かわかりますか?
過去に虫歯治療した歯はどの歯で、どんな治療をしたか覚えていますか?
被せ物・詰め物と歯の隙間は磨き残しが多く、虫歯の治療をしている歯は何も治療をしていない歯よりも二次的な虫歯になりやすいです。
治療していた歯を把握していると歯磨きの際に気を付けることができます。
歯周病の状態、経過観察の歯を記憶していますか?
歯周病は基本的に症状なく進行していく病気のため、歯医者さんで聞いた自分の現在の歯周病の状態は実感に繋がらず、忘れてしまいがちです。
歯周病は自分で行うセルフケアが重要となるため、現状の歯周病状況を把握することはセルフケアの丁寧さやメインテナンス通院の意識変化に繋がります。
また、初期の虫歯で経過観察の歯もセルフケアの際に気をつけたいところなので、把握しておきたいですね。
お子さんや家族のお口の中を把握していますか?
特にお子さんでは、乳歯と永久歯がわからなかったり、歯医者さんが要注意だと教えてくれた歯がわからなくなったりしませんか。
お口の中の状態が分からず、乳歯が虫歯になったと来院されるお子さんの中には、実際は大切な永久歯を虫歯にしているお子さんもみえます。
治療だけではなく、お子さんの歯磨きのポイントなどその日聞いたアドバイスも記録ができると良いですよね。
自分のお口の中への関心が予防意識に繋がる
よく患者さんに今の自分のお口の健康度は何点ぐらいだと思いますか?と聞くと高得点を言われることもあります。しかし実際は、お口の中は治療した歯や治療が必要な歯がほとんどで歯磨き残しも沢山ということも多いです。
もう一度虫歯になってしまうと、この歯はなくなってしまうかもしれない。歯周病でこれ以上歯を失いたくない。今ある歯を今のまま一生維持したいという意識がお口の中を把握することで生まれます。そして、毎日のセルフケアをおろそかにせず、予防のために歯科医院へ行こうと思ったり、知識を増やそうと働くはずです。
お口の中に、歯は親知らずを除いて28本あります。その1本1本の事を記憶しておくのは難しいのでアプリを活用し記録をしてください!
(うずら歯科医院/野尻真里先生)