「色がついたら」「痛くなったら」虫歯はいつから治療するのが正解でしょうか?
虫歯の段階は以下の通りです。
- 虫歯菌に感染する。
- 歯を徐々に溶かしていく。
- 目に見える虫歯になる(初期虫歯状態)。
- もう削って治療しないとどうしようもない虫歯になる。
実際、現在の日本の歯科医療では、治療が多く行われるのはなんと4の段階からです。これは糖尿病の例えにすると、足が腐ってから治療に入るのと同じですね。現在は遺伝子検査で病気を発見することがあります。しかし、歯科では虫歯が歯を溶かしてから治療に入ることが一般的です。これには違和感を感じる人もいるでしょう。
やはり初期段階である、「虫歯菌に感染」した段階で対策を取ることが最善ではないでしょうか?
現在は唾液検査、食事調査、プフーク量、フッ化物使用状況、虫歯経験などから、虫歯菌感染前後にアプローチできる歯科医院が存在します。
では、「その虫歯、治療する意味ないかもしれません!」と思いますか?お口の中に虫歯の原因が残ったまま治療をしても、問題ないのでしょうか?
虫歯は多くの要因が重なって発生しますが、磨き残しは虫歯だけでなく歯周病にも悪影響を及ぼします。
2週間以上前からの磨き残し → 紫
今日の磨き残し → ピンク(磨き残しをピンク単色で染めた人)
つまり、治療を始める前に根本の原因を正すことが重要です。
まずは歯磨きの練習を行い、バイ菌や歯石(固くなったバイ菌)の除去をしましょう。
環境が整った状態で治療を開始し、その環境を維持することで、時間とお金をかけて治療効果があると言えます。
(うずら歯科医院/野尻真里先生)