日中の噛み締め・夜中の歯ぎしり、甘く見ちゃダメ!

日中、ストレスで噛み締めてませんか?

夕方辺りに、顎や歯が疲れた感じや違和感があったらもしかしたら噛み締め癖があるのかもしれません。

岡山大学の研究論文で、日中噛み締め癖がある人は、ない場合の約5倍歯周病が進行しやすいということが明らかになっています。

 

歯周病とは…

歯を支える周囲の組織(骨など)が溶けていく病気。ほとんど無症状に進行して、気づいた時には歯がぐらぐら。抜けてきた!なんてことがあるので、サイレントキラーっていうイケてる渾名まであるのです。歯周病は、お年寄りだけの病気ではありません。通常は長い時間をかけて進行していくため20代から時間清掃を行うなど予防が必要です!

 

日中の噛み締め癖は、自分で意識して治すことができます

力が入って上下の歯が噛み合っていると思ったら離す。(リラックスしている時は過剰に力が入らず、上下の歯は噛み合っていません)どうしても仕事に熱中して噛み締めてしまう時はガムを噛む、仕事の合間にリラックスする時間を少しでも作るなど気をつけてみてください。

 

(参考)https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jcpe.13432

 

そして、夜中の歯ぎしりやくいしばりで歯を割ってくる方まあまあいます。

 

■朝起きたら顎に違和感…

→朝起きたら顎や歯に違和感を感じていませんか?もしかしたら夜中に歯ぎしりや食いしばりをしているかも…!

 

■起きている時みたいに脳がストップをかけてくれない

→起きている時は、脳がもう噛んではいけない!と教えてくれますが、寝ている時はその指令が発動されません。

 

■起きてる時の6倍の力で噛みしめる!

→その結果、通常起きている時に噛む最大の力の6倍以上の力で睡眠時は食いしばって歯ぎしりをおこなっています。

 

■その結果歯が割れることも・・・

→通常の6倍の力で噛みしめることは、奥歯でクルミを割る力に相当します。歯にひびが入ったり割れると、神経の治療になったり最悪抜かないといけなくなるケースもあります。

 

先日も歯が痛いとみえた患者様の歯は真っ二つにヒビが入っていました……。特に以前に神経をとる治療をしている歯は割れやすく、奥歯ほとんど神経はない!という方は本当に要注意。

 

疑わしい時は、マウスピースを作りに歯医者さんへ!

 

(うずら歯科医院/野尻真里先生)