皆さんは同じ歯の治療の繰り返しを経験したことはありませんか?
なぜ一度治療した歯がまたトラブルになるのだろうと疑問に感じたことがあるのではないでしょうか。今回は、一度治療した歯になぜまたトラブルが起こってくるのかを解説したいと思います。
原因① お口の中の虫歯リスクが高く虫歯になりやすい状態

一度被せ物や詰め物をした歯はどうしても目に見えない隙間があるため、虫歯菌が入り込み、治療をしていない歯よりもまた虫歯になりやすいです。
治療をしたら、よりオーラルケアをしっかりと行って、メインテナンスにしっかりと通う必要があります。
メインテナンスでは、お口の中に異常がないかの確認や歯周病の進行状況確認だけでなく、「バイオフィルム」と呼ばれる歯ブラシでは除去できない膜をはった細菌の除去、歯石の除去、歯面の研磨、フッ素塗布などよりトラブルが起きにくくするためのサポートを行います。
原因② 神経のない歯は割れやすい

治療で神経を取っている歯は、枯れ木と同じイメージで、力がかかった時にポキッと折れてしまうことがあります。いくら良い治療を行ってもこれは回避することが非常に難しいです。
夜間に歯ぎしりや喰いしばりがある人は、マウスピースを作製して歯の保護をしましょう。
原因③ 詰め物や被せ物にも劣化や寿命がある
詰め物や被せ物も経年劣化や寿命があります。どちらもお口の環境や位置、形にもよりますが詰め物は7年ほど、被せ物も10年ほどで劣化・寿命が見られます。
一生ものの歯は、高級な良い治療した歯ではなくて、やはり自分の生まれ持った歯なのです。
原因④ 歯医者の技量不足
よっぽどないと思いますが、虫歯の取り残しがあった場合、神経の治療が甘かった場合にも同様にトラブルが起こってくることがあります。
心配なことがあったら、今の時代たくさん歯科医院はあるため、セカンドオピニオンをするのも良いと思います。
同じ歯の治療の繰り返しをなくすように努力をしましょう!
同じ歯を何度も治療すればするほど、その歯を失う確率はどんどん高くなります。
自分の歯を守るのは自分と、信頼できる予防クリニックだと思います。
今ある歯を一生ものにしたいですね。
(うずら歯科医院/野尻真里先生)