「国民皆歯科検診」導入に向けて検討を開始することが発表されました。
これは全ての国民に向けて唾液検査など何らかの簡易的な検査を行い、その結果に応じて歯科受診を促すものだそうです。
どんな簡易検査を使うのかまだわかりませんが、おそらく歯周病菌は調べるのではないかと思います。
虫歯はわかるようなシステムになるのかしら、、
【メリットはなにがある?】
*歯周病の程度が早期にわかり、進行予防ができる
①歯の喪失が防げる。
歯周病は歯を支えている周りの組織が溶けていく病気。
これは無症状で進行するので、予防措置を行わないと歯がグラグラして抜けてくる。
②関連する全身疾患の予防に繋がる
糖尿病を悪化させることで有名です。
また、循環器疾患や骨粗鬆症、関節リウマチ、慢性腎臓病、誤嚥性肺炎との関連。
癌やアルツハイマー、非アルコール性肝炎との関連も疑われています。
③早産や低体重児出産のリスク低下にも繋がる
歯周病は高齢出産や、タバコ、アルコールよりリスクが高いという報告もある
*虫歯の早期発見ができる
①初期虫歯は管理、治療が必要な虫歯は重症化する前に治療ができる。
初期虫歯は管理するのが今は一般的。
やたら削られる心配はありません。
②歯の喪失を予防する
虫歯は重度だと抜歯になる可能性がある。
また、神経がなくなった歯は、神経がある歯より折れやすい。
折れたら抜歯になる可能性が高い。
*結果的に医療費の削減に繋がる
全身の病気も早期に発見したいのと同じで、歯の病気も早期に見つけて予防対策を講じたいのです。
特に歯周病は色々な病気と関連があります。
歯周病があることで全身の病気が悪化してしまうことはまだあまり知識が普及していないと思います。
「健康は歯から」
いつから始まるのかわからないので、これが導入される前に、健診始めるとベストです。
(うずら歯科医院/野尻真里先生)