様々な病気との関連性があると言われている歯周病。
歯周病の恐ろしい所は、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」と言われているくらい症状がなく勝手に進行していくところです。自分は全然歯周病じゃないと思っていた!と皆さんビックリされるんです。
コロナの関係で、免疫力を高めようと思っている方も、こんなに大きな炎症、ほったらかしたままだと良くないですね。皆さんのお口の中は大丈夫ですか?
歯周病はまず、歯の周りが炎症している状態です。ということは、炎症物質が沢山出てますよね?そして全身の血管は繋がっています。歯周病の炎症物質は歯茎の血管に入り、血液に乗って全身の様々な場所に到着します。たどり着いた場所で毒性を発揮するから、全身の病気に関連してくるのですね。
例えば、「美しい腸はお口から」
歯周病になると腸内細菌のバランスが崩れてしまうということを知っていましたか?
新潟大学の研究で、歯周病があると腸内環境が乱れること、また、腸内に歯周病菌が入ることがわかっています。
〜善玉菌の働きをおさらい〜
病気の原因になる菌の感染防止や、発がん物質が出来るのを抑制し、免疫力アップに代謝を良くしたり、便通を良くしたりします。つまり、歯周病があると腸内細菌が乱れ、善玉菌の働きは優勢じゃなくなります。
綺麗の元は美腸から、美腸はお口から。
中等度くらいの歯周病患者さんの炎症している歯茎の面積を合計すると…… なんと!
手のひらくらいの大きさになるそうです。もし、足や腕に手のひらくらいの大きさの炎症があったら、すぐに病院に行きますよね?
歯周病ってこわいじゃん!って思ったら、セルフケアと歯医者さんでのケアがんばりましょうね!
(うずら歯科医院/野尻真里先生)