キシリトールガム、効果はあるの??

「キシリトールガムを噛んでたら、虫歯にならないの?」とよくご質問いただきます。

 

ある実験で、食べる糖すべてをキシリトールに変えたところ、虫歯の抑制率は約85%だったという結果が出ています。

 

その後の実験で、糖の入った物を食べた後、キシリトールガムを噛むと、上の実験のように糖全てをキシリトールに変えた場合と効果はほぼ同じという事が分かりました。

また、子供の歯が生えてくる前に、虫歯菌の感染源であるお母さんがキシリトールを摂る事で、子供の虫歯が予防出来た!というデータもあります。

 

キシリトールは、虫歯菌の栄養である糖の代わりに食べられて、虫歯菌のエネルギーを消費させるだけさせて、歯を溶かす酸を出させないから、虫歯予防が出来るんです。また、菌が出した酸によって溶けだした歯を、また固めてくれて虫歯にならないように働いてくれたりも。

 

しかし、キシリトールを噛む際には注意も必要です。

市販のキシリトールガムには、キシリトールじゃない代用甘味料が使われていることもあります。もちろん悪くはないのですが、キシリトールみたいに菌に全く酸を作らないわけではありません。だから、歯科医院に売ってあるキシリトール100%がオススメです!

 

そしてキシリトールは続けてやっと効果が出るものだから、1日3回食後+間食後1回、1回につき2粒ずつの8粒/日で効果が出るのだとか。

 

キシリトールガムの買い方の秘訣

フィンランドの研究では、キシリトール含有率は50%以下だと効果が弱まるとされています。

キシリトールガムを購入する時は、裏の表示にある炭水化物とキシリトールをチェック。

キシリトール÷炭水化物×100
と計算することで、濃度を知ることが出来ます。
参考にしてみて下さいね。

(うずら歯科医院/野尻真里先生)